コラム

手放す

作家 ヘルマン・ヘッセの言葉
「頑張ることで強くなるという考え方があるが、手放すことで強くなることもある」

どうしても許せない!納得いかない!と、いう感情に「がんじがらめ」になっていることはありませんか?

ヨガでは、このような感情を手放していく練習をします。

何故なら、この様な時、私達の心と体はバラバラになっているから。

本来は、統合されているものです。

私達は、心と体が1つになっている時にしか幸福を感じることが出来ません。

例えばファミレスで、始めはにこやかに対応してくれていたウェイトレスさんが、忙しくなってきたとたん、忙しさに引っ張られトゲトゲしい対応に変わってしまった。

よくみる光景ですよね。この時、彼女の心と体はバラバラに作用しています。お顔は作り笑顔。でも、内側では「ノルアドレナリン」やストレスホルモン「コルチゾール」が沢山分泌されています。

逆に、山頂で爽やかな風に吹かれ、心地好い自然の恩恵の中、深呼吸してリラックス出来ている時は、幸せホルモン「セロトニン」がいっぱい分泌され、心と体が1つに統合されています。

バラバラと1つの違いが想像出来ましたか?

では、ヨガでどんな練習が良いかというと、レッスンの最後に行う「シャヴァーサナ」和名で「屍(しかばね)」というポーズが有効です。

マットに横たわり、全身の力を抜いて、腕はゆったりと体の横へおき、脚はリラックスして伸ばします。

たっぷりレッスンした後のこのポーズで、緊張を解き、全身の力を抜きます。

気分が落ち着き、ストレスを解消出来ます。

レッスン前までの許しがたい思いも、心と体の調和がとれると、些細なことに思えてきます。

時には「手放す、、手放す、、」と、意識的に行う必要があるかも知れません。

シャヴァーサナで、一度リラックスする感覚を身につければ、普段の生活の中でもその感覚を再現することが出来ます。

繰り返し力を抜く練習をし、抱えている緊張を解く、そして体の状態にもっと気づいて心身ともに安らいでください。

「手放す」練習は、きっと人生の役に立つでしょう。

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