コラム

マタニティーさんの口腔ケア①

皆さま、歯科検診に行かれていますか?
私も、行かなくちゃ!と、思いつつも中々予約を取らない状況が続いております💦

歯が痛くなってからでは遅い!って分かってはいるのですが、、、。

今日はマタニティさんの歯の話。(その1)

口腔環境が悪化する要因

妊婦のお口の中の変化は、歯肉の発赤・腫脹・口のネバネバ感など、ホルモンバランスの変化や免疫反応の変化などの影響を受けます。

更に、つわりによるおう吐、食事回数の増加など食生活の変化や、口腔ケアが十分行えないことによって口腔内の酸性化が進んで歯の質を弱くすることもあります。

①妊娠によるホルモン変化

妊娠により、脳下垂体、胎盤、卵巣から分泌されるホルモンが大きく変わります。

ホルモンの分泌量が増え、その影響により、口腔内で歯周病の原因菌が増え易くなり、さらに、女性ホルモンのエストロゲン、プロゲステロンの上昇は、インシュリン抵抗性を増大させ、妊娠に伴う高血圧や糖尿病に繋がり、免疫力の低下にもつながります。

②免疫反応の変化

胎児に栄養や酸素を供給するために、ママの血液量が増加します。

さらに血管の壁が弱くなり、血管内の血液成分が血管の外に出たり、血管の外の細菌などが血管内に入り込む「血管透過性の亢進」がおこり、歯肉の炎症が見られるようになります。

そして、胎児を異物と判断しないように、母体の免疫反応が低下傾向になります。

その為、母体は、歯肉に侵入した細菌に対する抵抗力が弱まり妊娠関連歯肉炎や妊娠性※エプーリスという“しこり”が形成されることもあります。

※中期に発生することが多く、口腔内の粘膜、特に歯肉に局所的に生じる「良性のしこり」出産後には消失します。

対策は、プラークコントロール!するべし!

③栄養摂取

母体にカルシウムが不足した場合は、母体の骨から一時的に胎児へ供給されることがあります。

しかし、母体の歯から供給されることはありません。

(⬆️昔の人は歯から!とよく言っていました)

歯が弱くなったと感じるのは、つわりによるおう吐、食生活の変化、口腔ケアが十分でないことにより、虫歯等が増えるからです。

胎生数週のときから、乳歯のもとになる歯胚が作られはじめ、さらに永久歯も生後期から歯胚が作られることから、子どもの丈夫な歯のためには、胎児の段階でママのバランスの良い、栄養摂取が大切になります。

いかがですか?

赤ちゃんが生まれてきてからの「歯の健康」は、お腹の中にいるときから始まっているってことです。

ママは、自分のダイエット「太りすぎ注意!」にばかり意識を向けないで、バランスの良い食事と生活。口腔ケアを行って下さいね。

そうそう、カルシウムと言えば、私は「骨粗鬆症」を心配する年齢。

お料理には「じゃこ」や「小女子」など、乾物の小魚なのですが、これをたっぷり入れます。

とっても良いお出汁が旨味になって美味しいですょ!お試しあれ。

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