子どもの頃、母からのプレゼントに「わらしべ長者」の本がありました。
最近この寓話をよく思い出します。
「何もジャッジしない。良いも悪いもジャッジせず、流れに任せて生きていく」
この物語の主人公は、真面目に働いても働いても物事がうまく行かず貧乏でした。
そこで観音様にお願いに行きますと、導きがありました。
「このお堂を出て、はじめに手にしたものを大切に歩いて行きなさい」と。
お堂を出ると転んでしまい、その時手にしたのが「ワラ」でした。
「なんだ、、ワラか、、」とは思わずに、それを持って歩いていると虫のアブが飛んできました。
アブをワラに巻きつけて飛ばしていたら、母親に連れられた子どもが、欲しがりましたので、そのアブをあげると母親がお礼にミカンをくれました。
そのミカンを道ばたで腹痛に苦しんでいた女性にあげると、お礼にと反物にをくれた、、、(続く)。
「なんだ、ワラか~」とは、思わずに流れに任せて、楽しんで行動していたら、しまいにご縁が続いて長者の娘と結婚しました。と、いうお話。
私の母は敏腕の商売人でした。
戦後何も無かった時代、きっとこの本のようにご縁を繋いで行ったのでしょう。
大変な思いをして育ててくれた感謝と共に、今、この記憶が鮮明に甦ったことを嬉しく思っています。
こうやって、亡くなった人とも、いつまでも繋がっていられるのですね。