コラム

夢と頭立ち(シールシャアーサナ)

明け方、夢を見ました。頭立ちのポーズで脚が上がらない、、。最近練習してないからか、、。

朝起きて気がついた!昨晩寝る前にアーユルヴェーダの本を読んでたことに。そこには、実験ラットの衝撃的なイラストが!

   

ラットさん、私達人間のためにありがとう。

この実験では、毎日1時間×8週間逆立ちを行ったラットと、身動きの取れない拘束ラットを比較しました。

逆立ちのラットは、最初の4週間 大脳皮質、視床、視床下部領域のカテコラミン(ドーパミン、ノルアドレナリンなどの脳内刺激物質)の分泌量は増えますが、その後8週間までに正常化したそうです。一方の拘束ストレスラットのカテコラミンは8週間高い値を維持したままでした。よって、逆立ちラットはストレス適応力が高くなっていることが示唆され、ヨガの頭立ポーズがストレス適応力の向上、精神安定作用増進効果を持つことが、動物実験で示されたのです。

ヒトの実験でも、倒立位(頭を下にするポーズ)を3ヶ月続けると、高血圧の方の血圧が下がる、尿中のノルアドレナリン含有量が低下することなどがわかっています。これは肩立ちのポーズやシャヴァーサナ(屍のポーズ)でも同じような効果が得られるそうです。

普通の肉体運動では、カテコラミン分泌は増加し、血圧は上昇するということで、ヨガと肉体運動では、目的や効果が異なることが分かります。そして、気管支喘息の患者でもヨガをする前と後の尿中アドレナリン、ノルアドレナリンが正常化したことが報告されています。またヨガのポーズの自律神経機能への影響などに関する研究も数多く報告されています。このように科学的研究においても、ヨガが自律神経機能や内分泌機能に影響を与え、ストレス耐性を高めることがわかっているのです。

7年目を迎える私の生徒さまですが、当初はめまいが辛く頭を下に下げることができませんでした。が、今ではアドムカシュヴァーナーサナ(下向き犬のポーズ)も長時間キープ!めまいも軽減されています。ミドルシニア世代の方は、積極的に今から頭を下にするポーズを心かけると良いと思います。初めのうちは辛いかも知れませんが内臓を逆さにすることで内臓を正しい位置に戻し、新鮮な酸素で頭の血流も良くなり頭はスッキリします。これら頭を下にするポーズが「ゴールデンポーズ」と呼ばれる由縁でしょう。

(逆立ち、頭立ちのポーズは信頼のおける先生の元で行ってください)

 

 

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